ダイエットの基本は正しい食生活から

「ダイエット」というと、食事の量を減らしてカロリーを減らす、と考えてしまいがちですが、ただ食事を減らすだけの行為は美容や健康のためにもおすすめできません。

食事は、私たちが生きていくために必要なものです。カロリーや食事量を気にしすぎて、栄養バランスを考えない食事をしていると、栄養不足や筋肉量の減少をおこし、代謝力が落ちてしまい、体脂肪が燃焼されにくい体質になってしまいます。また、栄養が偏ってしまうと、体の機能が十分に働かなくなり、不調や病気になってしまうこともあります。

まずは、女性の身体にとって理想の栄養素がしっかり摂れるレシピを紹介していきます。

バランスの良いレシピ

成人女性に必要なカロリーは1日およそ1800kcalといわれています。栄養バランスのとれた献立をつくるときは、

  • 主食(ご飯・麺類・シリアルを使った料理)
  • 主菜(卵・肉類・魚類・大豆製品を使った料理)
  • 汁物(スープ)

という組み合わせの献立を、1日の摂取エネルギー1600~1800kcalになるようにつくることがポイントです。
ここでは、低カロリーメニューで、栄養のバランスを考えたレシピを紹介します。献立の一部に取り入れて、バランスのよい食事に役立ててみてほしいと思います。

■豆乳たら鍋風

<材料>2人分
たら切身…2切
白菜…2枚
青ねぎ…2本
調製豆乳…300ml
だし汁…300ml
うすくち醤油…大さじ1
みりん…大さじ1/2

<作り方>
1.まずは下ごしらえを。たら1切は半分に切り、さっと熱湯をかけておく。白菜は長さ4cmの短冊に切り、青ねぎは斜め切りにする。
2.鍋にを煮立て、白菜の芯とタラを入れる。再び煮立ったら弱火にして2~3分煮る。
3.そこに豆乳と白菜の葉、ねぎを加えてさっと煮る。

■豚しゃぶそうめん

<材料>2人分
そうめん…2束
えのき茸…200g
豚モモうす切…100g
塩蔵わかめ…20g
トマト…100g
生姜すりおろし…1片分
そうめんつゆストレート…120ml

<作り方>
1.そうめんは湯でゆで、冷水にとり、洗って水をきる。えのき茸は石づきを切り落として、半分に切り、さっとゆでる。
2.豚肉は食べやすい大きさに切り、熱湯でゆでて冷水にとり、水をきる。わかめは戻して長さ4~5cmに切る。トマトは縦に4等分して、横にいちょう切りにする。
3.器に、1を混ぜて盛り、2を彩りよくのせて、生姜をのせてつゆをかける。

■豚肉とキムチの春雨スープ

<材料>
緑豆春雨…15g
豚モモうす切…60g
白菜キムチ…50g
生しいたけ…2枚
サラダ油…小さじ1/2
醤油…小さじ1/2
片栗粉…小さじ1
水…小さじ1
卵…1個
青ねぎ(小口切り)…1/2本
チキンコンソメ…1/2個
水…2カップ
酒…大さじ1

<作り方>
1.春雨は熱湯につけてもどし、食べやすい長さに切る。
2.豚肉は細切り。白菜キムチは食べやすい大きさに切り、しいたけは石づきを切り落としてうす切りにする。
3.鍋に油を熱し、豚肉としいたけを炒める。調味料を加えて煮立ったらキムチを加える。
4.一煮立ちしたら春雨を加えて、醤油で味を調え、水溶き片栗粉でとろみをつける。溶き卵を流し入れて青ねぎを散らす。

食欲を自然に抑え、新陳代謝も活発に

バランスのよい食事とは、細胞や血液など体をつくりあげるため、また体の機能を調節するために、必要な栄養素となる「炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル」がきちんと摂れる食事のことです。このような食事を摂り続けると、体が必要以上の栄養素を欲しがらなくなり、食欲を自然に抑えることができるのです。

また、新陳代謝も活発になり、代謝・排泄もスムーズになることから、脂肪の溜まりにくい体に変わっていきます。

野菜類・豆類・良質たんぱく質を中心に食事をコントロールしていくと、自然にバランスの良い栄養素を摂ることができるそうです。
糖質の摂り過ぎが太る主な原因になるともいわれていますが、確かに必要以上の糖質を摂取しすぎると、中性脂肪となり肥満の原因となります。では、糖質を摂らなければ痩せるのか…というと、そうではありません。脂肪は糖質なしには燃焼できないので、過剰な糖質不足はかえってよくないとのことです。

糖質とは、炭水化物、砂糖などの糖類のこと。糖質ばかりを多く摂るのではなく、タンパク質、ビタミン、ミネラルをより多く摂るように心がけることが大切です。タンパク質、ビタミン、ミネラルは、身体を構成するためには必要な栄養素ですが、バランスの悪い偏った食事をすることで不足気味になります。自分の食生活を見直して、食事の内容を変えてバランスのよい食事を心がけましょう。