加齢による体型の変化には、一定の法則がある
ワコール人間科学研究所は、1964年から2009年に至る45年間、成人女子のべ4万人の人体計測を続けて、収集してきたデータを分析。先日その結果を発表して話題になりました。
その中で、私が注目したのは次の内容です。
加齢による体型の変化の特徴
「加齢による体型変化は、すべての人が同じ順序で進む」
20代後半~50代前半での体重の変化は、平均で5kg程度で、加齢によって単に太るのではなく、体の「かたち」が変わっていくことがわかったということです。
そしてすべての人が同じ順序で、体型変化が進んでいくことも明らかになりました。
「加齢による体型の変化は、一定の法則がある」
体型の変化には、ヒップの場合「ヒップの下部がたわむ」→「ヒップの頂点が下がる」→「ヒップが内に流れる」という一定の法則があり、バストの場合は「上胸のボリュームが落ちる」→「乳頭が下向きになる」→「バストが外に流れる」という一定の法則があると報告されています。
体型の変化に伴い、下着も変化する
バストの下垂は20代から始まっている人もいるとか。
ワコール人間科学研究所では、バストなどのサイズがたとえ20代のときと40代で変化がなくても、加齢によってバストの形や柔らかさも変化していることから、サイズだけでブラジャーを選ぶのではなく、加齢によるバストのかたちややわらかさの変化に合ったブラジャーを選ぶことがとても重要だといっています。
それを考慮したブラジャーをつけた場合、美しくバストを整えることができ、バストラインが美しく、ラクな着け心地を実現するそうです。各年代の体型に合った下着を選ぶことは、若々しいスタイルをつくるためには大切なことなんですね。
より美しくなる法則とは?
ワコール人間科学研究所では、多くの人の人体計測を続けて、「加齢による体型の変化は、個人差はあるが、すべての人に同じように起きる」ことが明らかになったと報告していますが、その中には「体型の変化が非常に小さい人がいる」こともわかったと報告しています。
その若々しい体型を維持している方々(体型の変化が小さい人)に、健康診断や聞き取り調査を行った結果、そこには「美しさをつくりあげるための法則」が見えてきたと紹介しています。それが次のような内容です。
体型変化が小さく、若い時の体型を維持している人の特徴
【身体的特徴】
- 体脂肪が少ない
- 持久力、筋力があり、疲れにくい
- ぐっすり眠れている(上質な睡眠)
- ストレスをうまく消化している
- 生活習慣病の該当者、予備軍が少ない
【行動・意識の特徴】
- 「運動」:美しい姿勢や歩き方を心がけ、身体をよく動かすなど活動的な日常生活を送っている
- 「食事」:暴飲暴食をせず、規則正しい食生活を心がけている
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「下着」:からだの変化に応じた下着をつけている
(つけていても苦しくなく、自分のからだに合った着用感のものを選び、加齢によって変化した部分を美しく補整してくれるインナーを選んでいる)
つまり、より美しい体型になる法則とは…
「活動的な日常生活」、「規則正しい食生活」、「自分のからだに合った下着を着用」というポイントを実践することなんですね。
20代には20代の、40代には40代の体型に合ったインナーを身につけることが、体型を美しく維持するためのポイントでもあるわけです。サイズは変わらないからといって、若い頃の下着を身につけるのではなく、自分の体型を見直して、もっと積極的に下着を利用していきたものですね。